22発目

　戦国ランスを買いに日本橋へ。

　他にも多数ビッグタイトル（エロゲーマー限定）が発売されたため、レジの前には行列。
「こいつら全員死ねばいいのに……」
　毎度並ぶたびにそう思う。当然その中の1人である自分は棚上げだ。しかし、今回は前回見たときにいた5本以上抱えるタフガイが見あたらなかった。エロゲー業界も冬の時代を迎えつつあるのだろうか。
　それもいわゆる『萌え系』というジャンル（？）に大多数のメーカーが走ったためだろう。非18禁でも表現できる要素を、18禁にしてまでやることはない。どうせ抜けないエロシーンが1人一発あるだけの作品で、期待に勃起しズボンを下ろした状態でため息を吐くより、PS2あたりで有名声優が声を当てたギャルゲーをプレイしながら、どんな喘ぎ声を吐くのかイメージしながら勃起する方がよっぽど脳を使っているというものだ。主に煩悩を。

　10分ほど並び戦国ランスを手にした。確実に不必要になる特典の湯飲みを「いりますか？」と聞かれ「はい」と反射的に答えてしまったのが残念だが、これはこれでヤフオク。

　今頃は共に並んでいた穴兄弟たちもいそいそシコシコと踏ん張ってスタンバってシャセッてるころだろう。ああ、僕らは穴兄弟。2次元で繋がれた黒い兄弟。